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起動(ブート)プロセス

電源を入れてから OS が使えるようになるまでの一連の流れがブートです。ファームウェア(BIOS/UEFI)→ ブートローダ → カーネル → 初期化と、バトンを渡していきます。

基礎ブートUEFIブートローダOS最終更新: 2026-06-06
TL;DR要点だけ先に
  • 1.ブートは、電源 ON から OS が使えるまでの段階的な立ち上げ手順です。
  • 2.ファームウェア(BIOS/UEFI)がハードを点検し、ブートローダを読み込んで起動します。
  • 3.ブートローダがカーネルを起動し、最後に初期化プロセスが各サービスを立ち上げます。

ブートとは

電源を入れた直後のコンピュータは、メモリが空っぽで OS もまだ動いていません。そこから 少しずつプログラムを読み込んでは実行し、徐々に大きな仕組みを立ち上げていく 過程が ブート(起動) です。

語源は「自分の靴ひもを引っ張って自分を持ち上げる(bootstrap)」という言い回しで、何もない状態から自力で立ち上がる 様子を表しています。流れはおおむね4段階です。

電源 ON
  → ファームウェア(BIOS / UEFI)が点検・初期化
  → ブートローダを読み込んで起動
  → ブートローダがカーネルを起動
  → 初期化プロセスが各サービスを起動 → ログイン画面

第1段階:ファームウェア(BIOS / UEFI)

電源が入ると、まず CPU はマザーボードに焼かれた ファームウェア を実行します。これが BIOS や、その後継の UEFI です。

ファームウェアの役割は、

  • POST(Power-On Self Test):メモリやデバイスが正常かを点検する
  • 周辺機器の 初期化
  • 起動元(ディスク・USB・ネットワーク等)を選び、次のプログラムを読み込む

ことです。BIOS と UEFI は同じ立ち位置ですが、中身はかなり違います。

観点BIOS(旧)UEFI(新)
対応ディスク容量2TB まで(MBR)大容量に対応(GPT)
画面・操作簡素GUI・マウス操作も可
セキュア起動なしSecure Boot で改ざん検知
起動方式先頭セクタを実行EFI パーティションのプログラムを実行

現在の PC はほぼ UEFI です。

第2段階:ブートローダ

ファームウェアが起動するのが ブートローダ です。その仕事は OS のカーネルをメモリに読み込み、制御を渡す ことに尽きます。Linux では GRUB、Windows では Windows Boot Manager が代表例です。

複数の OS を入れている場合、ブートローダが どれを起動するかの選択画面 を出します(マルチブート)。ファームウェアが「小さな起動プログラム」しか読み込めない制約を、ブートローダが肩代わりして本体のカーネルを呼び出す、という橋渡しの役です。

なぜ段階を分けるのか

ファームウェアが直接 OS 全体を起動しないのは、起動元やファイル形式が OS ごとに違うからです。間にブートローダを挟むことで、ファームウェアは「最初の小さな1本」を読むだけで済み、複雑さを OS 側に寄せられます。

第3〜4段階:カーネルと初期化

ブートローダが起動した カーネル は、OS の中核です。メモリ管理やデバイスの認識、ファイルシステムのマウントなど、システムが動くための土台 を整えます。

土台が整うと、カーネルは最初のプロセス——Linux なら init / systemd——を起動します。これが 各種サービスを順に立ち上げ、ネットワークやログイン画面を用意して、ようやく利用可能な状態になります。

「再起動」と「電源 ON」は出発点が同じ

スリープからの復帰はメモリの状態を保持したまま戻りますが、再起動やシャットダウン後の起動は、この第1段階からやり直します。設定変更が「再起動後に有効」とされるのは、初期化をもう一度通すためです。

まとめ

  • ブートは、電源 ON から OS 利用可能までを 段階的に立ち上げる 過程。
  • 流れは ファームウェア(BIOS/UEFI)→ ブートローダ → カーネル → 初期化プロセス
  • ファームウェアが点検し、ブートローダがカーネルを呼び、最後に各サービスが立ち上がる。

カーネルの役割は システムコールとカーネル、起動後の最初のプロセスについては プロセスとスレッド も合わせてどうぞ。

OS Article

起動(ブート)プロセスを実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

ブート

比較で見る軸

難易度: basic / カテゴリ: OS / タグ数: 4

導入後に効く点

ファームウェア(BIOS/UEFI)がハードを点検し、ブートローダを読み込んで起動します。

先に潰すリスク

用語だけ覚えても、設計・実装・運用でどこに効くかを確認しないと判断を誤る。

数字・仕様の読み方
難易度
basic
カテゴリ
OS
タグ数
4

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「ブート / UEFI」に近いか確認する。
  • 強みである「ブートは、電源 ON から OS が使えるまでの段階的な立ち上げ手順です。」が本当に評価軸になるか確認する。
  • 注意点の「用語だけ覚えても、設計・実装・運用でどこに効くかを確認しないと判断を誤る。」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

ブートUEFIブートローダOSブートUEFIブートローダOS
参考: 公式情報