SaaSの製品プロフィール

Salesforce Sales Cloud

クラウドサービス / 営業・顧客対応

Salesforce Sales Cloud は、Salesforce 社が提供する営業支援(SFA)/顧客関係管理(CRM)のクラウドサービスです。取引先・取引先責任者(人)・リード(見込み客)・商談(案件)・活動履歴を一元管理し、見込み顧客の獲得から受注までの営業プロセスをシステム上で追跡・予測できるようにします。CRM/SFA 分野で世界的に大きなシェアを持つ代表的な製品として知られています。

3つの要点
TL;DR
  1. 取引先・取引先責任者・リード・商談・活動を関連づけて管理し、営業パイプラインや受注予測(売上予測)を可視化する。
  2. 入力項目・画面・自動化ルール(承認フロー、通知、レコードの自動更新など)をノーコード/ローコードで広範囲にカスタマイズできる。
  3. 営業プロセスの標準化に向く

製品の概要

製品の立ち位置

Salesforce Sales Cloud のロゴ
製品・技術の概要Salesforce Sales CloudSalesforce Sales Cloud は、Salesforce 社が提供する営業支援(SFA)/顧客関係管理(CRM)のクラウドサービスです。取引先・取引先責任者(人)・リード(見込み客)・商談(案件)・活動履歴を一元管理し、見込み顧客の獲得から受注までの営業プロセスをシステム上で追跡・予測できるようにします。CRM/SFA 分野で世界的に大きなシェアを持つ代表的な製品として知られています。
CRM市場シェア
20.7%世界CRM市場 / 2024年
Sales事業売上
$9.0BAgentforce Sales / FY2026
導入企業
15万社+Salesforce全体 / 世界
世界No.1
12年連続CRMプロバイダー
この製品の強み
取引先取引先責任者リード商談活動を関連づけて管理し営業パイプラインや受注予測売上予測)を可視化する入力項目・画面・自動化ルール(承認フロー、通知、レコードの自動更新など)をノーコード/ローコードで広範囲にカスタマイズできる。
向いている場面
営業プロセスの標準化CRM の世界シェア最大手
提供形態
クラウドサービス
主な対象
営業顧客対応
比較の中心
業務適合と定着
カテゴリ
CRM / SFA顧客管理営業支援)

選定ガイド

選定ポイント

採用する理由と、事前に受け入れるべきトレードオフを分けて確認します。

採用に向く条件

選ぶ理由

  1. 取引先・取引先責任者・リード・商談・活動を関連づけて管理し、営業パイプラインや受注予測(売上予測)を可視化する。
  2. 入力項目・画面・自動化ルール(承認フロー、通知、レコードの自動更新など)をノーコード/ローコードで広範囲にカスタマイズできる。
  3. レポートとダッシュボードで売上・進捗・KPI を集計し、チームやマネジメントへ共有できる。

事前に確認する条件

考慮すべき点

  1. 入力ルールと運用定着が必要
  2. 既存環境との互換性と移行方法を確認する
  3. 初期費用だけでなく運用負荷まで比較する

詳しい解説

製品を詳しく理解する

どんなサービスか

Salesforce Sales Cloud は、Salesforce 社が提供する営業支援(SFA)/顧客関係管理(CRM)のクラウドサービスです。取引先・取引先責任者(人)・リード(見込み客)・商談(案件)・活動履歴を一元管理し、見込み顧客の獲得から受注までの営業プロセスをシステム上で追跡・予測できるようにします。CRM/SFA 分野で世界的に大きなシェアを持つ代表的な製品として知られています。

Salesforce はもともと「ソフトウェアをインストールせずブラウザから使う」という SaaS の先駆けとして登場し、サーバー運用やバージョン管理をベンダー側が担う形を CRM 領域で広めました。Sales Cloud はその中核製品で、同社は後にカスタマーサポート向けの Service Cloud、マーケティング向けの Marketing Cloud などを揃え、共通基盤の上に複数クラウドを並べる構成へと広がっています。

横にスクロール

Salesforce Sales Cloudでリードを入力規則・重複判定・所有者割当・Flowに通して保存し、適格化後に既存または新規の取引先・取引先責任者・商談へ変換する経路、レコード所有者を軸にした共有階層、外部連携、項目履歴と失敗再処理を示す図
Salesforceではリード、取引先、取引先責任者、商談が別々のレコードで、関連付けと所有者が営業プロセスを支えます。保存時の検証、リード変換時の重複判断、組織既定から広げる共有、API連携と項目履歴を一体で運用します。

主な特徴

  • 取引先・取引先責任者・リード・商談・活動を関連づけて管理し、営業パイプラインや受注予測(売上予測)を可視化する。
  • 入力項目・画面・自動化ルール(承認フロー、通知、レコードの自動更新など)をノーコード/ローコードで広範囲にカスタマイズできる。
  • レポートとダッシュボードで売上・進捗・KPI を集計し、チームやマネジメントへ共有できる。
  • AppExchange と呼ばれる拡張アプリの市場や、REST/SOAP の API・連携基盤があり、エコシステムが非常に大きい。
  • Service Cloud(サポート)や Marketing Cloud、Account Engagement(旧 Pardot)など同社の他クラウドと組み合わせ、データを共有しながら部門横断で使える。
  • 近年は Einstein による予測スコアリングや、生成 AI を活かしたメール文・要約の補助といった AI 機能が組み込まれている。

仕組み・アーキテクチャ

Salesforce はマルチテナント型の SaaS です。多数の顧客(テナント)が共通のインフラとアプリケーション基盤を共有しつつ、各社のデータと設定は論理的に分離されます。インフラの運用・スケーリング・年数回のメジャーアップデートはベンダー側が担い、利用者はブラウザや API から機能を使います。

データは「オブジェクト」という単位で管理されます。取引先(Account)・取引先責任者(Contact)・リード(Lead)・商談(Opportunity)などの標準オブジェクトがあらかじめ用意され、利用者は独自の「カスタムオブジェクト」やカスタム項目を追加して業務に合わせられます。オブジェクト同士は参照関係・主従関係で結ばれ、リレーショナルなデータモデルとして組み立てられます。

カスタマイズと拡張は、設定(宣言的開発)とコード(プログラム的開発)の二層で行えます。設定側では、画面レイアウト、入力規則(バリデーション)、承認プロセス、そして自動化ツールの Flow などをノーコードで構築できます。コード側では、独自言語の Apex(サーバー側のトリガーやビジネスロジック)、UI 部品を作る Lightning Web Components、データ照会用の問い合わせ言語 SOQL などを用いて、標準機能で足りない処理を実装します。外部連携は REST/SOAP API や Bulk API、各種コネクタを介して行います。

ガバナ制限という考え方

マルチテナントで共有基盤を守るため、Salesforce には 1 トランザクションあたりのクエリ数や処理量に上限(ガバナ制限)があります。大量データを扱う Apex や連携を設計するときは、この制限を前提にまとめて処理する書き方が求められます。

主なユースケース・向き不向き

向いているのは、組織的に営業を管理したい中堅〜大企業や、将来の機能拡張・部門横断のデータ活用・他システム連携を見据えるチームです。商談ステージや承認フローを標準化し、予測やレポートで営業状況を可視化したい場合、また Service Cloud などへ広げて顧客接点を一気通貫で扱いたい場合に選びやすい構成になります。

一方、自由度が高い反面、要件設計や運用ルールの整備、管理者やパートナーによる構築が前提になりやすく、導入の手間とコストは相応にかかります。少人数で手早く始めたい、または項目や自動化をそこまで作り込まないという用途では、より軽量で低価格な CRM のほうが見合う場合があります。作り込みは「効果を確かめながら段階的に」が基本方針です。

競合・代替との比較

CRM/SFA 領域では HubSpot、Zoho CRM、Microsoft Dynamics 365 などが代表的な競合です。ここでは「多機能ながら低価格」を持ち味とする Zoho CRM と比較します。

観点Salesforce Sales CloudZoho CRM
位置づけCRM/SFA の世界的大手。拡張前提のプラットフォーム多機能で低価格な CRM。Zoho 業務アプリ群の中核
カスタマイズ宣言的設定に加え Apex などで深く作り込める項目・画面・ワークフローを手軽に調整できる
エコシステムAppExchange と多数のパートナーで非常に広いZoho の会計・メール・サポート等とまとめて使える
想定規模中堅〜大企業や全社展開に強い中小企業やコスト重視の導入に向く
料金感高機能だが相対的に高め無料枠や手頃なプランがある

両者とも CRM/SFA の基本機能は備えますが、Salesforce は拡張性とエコシステムの広さ、Zoho CRM は低コストと業務アプリ群との一体運用が持ち味です。求める作り込みの深さと予算、既存ツールとの相性が選定の分かれ目になります。

料金・ライセンス/エコシステム

料金はユーザー単位・エディション単位のサブスクリプションが基本で、利用できる機能の範囲によって複数のエディションに分かれます。上位エディションほど自動化・API・カスタマイズの自由度が広がり、Service Cloud など他クラウドや追加機能はアドオンとして加算されます。総額は利用するクラウドの組み合わせ・エディション・ユーザー数で決まるため、必要な機能範囲を整理したうえで最新の料金を確認するのが確実です。OSS ではなく商用 SaaS です。

エコシステム面では、AppExchange を通じて業種別ソリューションや外部サービス連携アプリを導入でき、認定資格を持つ管理者・開発者やパートナー企業が多い点も特徴です。API による外部連携、MuleAnypoint などの統合基盤、データ分析の Tableau(同社グループ)との組み合わせなど、周辺の選択肢が豊富に揃っています。

導入・運用上の注意点/評価

最初に決めるべきは「標準化したい営業プロセスと、最低限必要な項目・ステージ」です。柔軟ゆえに作り込みすぎると複雑化し、入力負荷の増加やデータ品質の低下を招きがちなので、まず必須の項目とプロセスに絞って運用し、定着を確かめながら自動化や連携を広げると無理がありません。項目設計とデータの整理を初期に丁寧に行っておくと、後からレポートや他クラウド連携を足したときに効果が出やすくなります。

運用面では、年数回のメジャーアップデートが入る SaaS であるため、カスタマイズやコード拡張が更新に追従できるよう、可能な範囲で標準機能や宣言的設定を優先し、コードは必要最小限にとどめる方針が安定につながります。総じて、拡張性・エコシステム・部門横断のデータ活用を重視する組織にとって有力な選択肢ですが、自由度の高さは設計・運用体制とのバランスが前提になる、と捉えておくとよいでしょう。

作り込みは段階的に

Salesforce は柔軟ゆえに作り込みすぎると複雑化しがちです。まず必須の項目とプロセスに絞って運用し、定着を確かめながら自動化や連携を広げると無理がありません。

SaaSの選定ポイント

Salesforce Sales Cloudを実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

営業プロセスの標準化

比較で見る軸

CRM市場シェア: 20.7% / Sales事業売上: $9.0B / 導入企業: 15万社+

導入後に効く点

入力項目・画面・自動化ルール(承認フロー、通知、レコードの自動更新など)をノーコード/ローコードで広範囲にカスタマイズできる。

先に潰すリスク

入力ルールと運用定着が必要

数字・仕様の読み方
CRM市場シェア
20.7%
世界CRM市場 / 2024年
Sales事業売上
$9.0B
Agentforce Sales / FY2026
導入企業
15万社+
Salesforce全体 / 世界
世界No.1
12年連続
CRMプロバイダー

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「営業プロセスの標準化 / 営業・顧客対応」に近いか確認する。
  • 強みである「取引先・取引先責任者・リード・商談・活動を関連づけて管理し、営業パイプラインや受注予測(売上予測)を可視化する。」が本当に評価軸になるか確認する。
  • 注意点の「入力ルールと運用定着が必要」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

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