TL

Cloud Service

Amazon EventBridge

イベントをルールでルーティングするサーバーレスのイベントバス。AWS/SaaSのイベント駆動連携とスケジュール実行に。

中級SAA-C03DVA-C02SAP-C02運用上の優秀性信頼性
最終更新: 2026-05-31公式ドキュメント ↗
TL;DR要点だけ先に
  • 1.イベントが起きたら条件に合う相手へ知らせる中継所。
  • 2.イベントの中身をルールで評価しターゲットへ振り分ける。
  • 3.SNSの同報と違い内容で振り分け、cron定期実行も可能。
Amazon EventBridge のアーキテクチャ図
Amazon EventBridge の構成イメージ

解決する課題

  • 「Sが起きたらTを実行」を疎結合に組みたい
  • 多数のソースのイベントを条件で振り分けたい
  • **定期実行(cron)**をサーバーレスでやりたい

主要概念と用語

  • イベントバス: デフォルト / カスタム / パートナー(SaaS)
  • ルール: イベントパターンに一致したらターゲットへ
  • ターゲット: Lambda / SQS / Step Functions / API 等
  • Scheduler: cron/レート式の定期実行
  • スキーマレジストリ: イベント構造の管理

仕様・制限・クォータ

  • 多数のAWSサービスがイベントを発行
  • 1ルールに複数ターゲット、内容ベースのフィルタ
  • ニアリアルタイム配信、リトライ/DLQ

内部の仕組み

イベントがバスに届くと、EventBridgeはルールのパターン(例: sourcedetail の値)に一致するか評価し、一致したルールのターゲットへ配信します。SNSが単純な同報なのに対し、EventBridgeはイベントの中身でルーティングでき、AWS/SaaSの豊富なソースとスキーマ管理を備えます。

SNS との違い

SNS=高スループットな同報EventBridge=内容に応じたルールベース配信+多数のソース。イベント駆動の連携はEventBridgeが得意。

設計パターン / ベストプラクティス

  • マイクロサービス間のイベント駆動連携
  • Schedulerで定期バッチ(EC2のcron不要)
  • フィルタで必要なイベントだけ各所へ
  • 失敗はリトライ+DLQ

運用・監視・トラブルシュート

  • ルールにマッチしない→イベントパターンを検証
  • 配信失敗→ターゲット権限/DLQを確認
  • メトリクス: Invocations FailedInvocations

コスト

  • 発行イベント数で課金(AWSサービス発のイベントは多くが無料枠)
  • スケジューラ/カスタムバス利用に応じて

セキュリティ

  • リソースベースのバスポリシー、IAMで制御
  • クロスアカウント/クロスリージョン配信も可能

Well-Architected の観点

  • 運用上の優秀性: 疎結合なイベント駆動・自動化
  • 信頼性: リトライ・DLQ・複数ターゲット

試験で問われるポイント

頻出
  • イベント駆動のルーティング=EventBridge(内容でフィルタ)
  • サーバーレスのスケジュール実行(cron)
  • SNS(同報)vs EventBridge(ルールベース/多ソース)
📝 EventBridge ミニ確認テスト1 問 / 全 3

AWSサービスやSaaSのイベントを、ルールで条件に応じて各所へルーティングし疎結合連携したい。

関連サービス・比較

観点EventBridgeSNSSQS
役割イベントのルーティング同報(Pub/Sub)キュー(バッファ)
配信判断ルール(内容ベース)全購読者へポーリングで取得
強み多ソース/スキーマ/cron高スループット同報疎結合・リトライ

ハンズオン / CLI例

# 毎日午前0時(UTC)にLambdaを実行するスケジュール
aws scheduler create-schedule --name nightly-job \
  --schedule-expression "cron(0 0 * * ? *)" \
  --flexible-time-window '{"Mode":"OFF"}' \
  --target '{"Arn":"arn:aws:lambda:...:function:nightly","RoleArn":"arn:aws:iam::...:role/scheduler"}'

# S3アップロードイベントをLambdaへ送るルール
aws events put-rule --name on-upload \
  --event-pattern '{"source":["aws.s3"],"detail-type":["Object Created"]}'

AWS Service

Amazon EventBridgeを実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

アプリ統合

比較で見る軸

クラウド: AWS / カテゴリ: アプリ統合 / 難易度: intermediate

導入後に効く点

イベントの中身をルールで評価しターゲットへ振り分ける。

先に潰すリスク

サービス単体ではなく、権限、ネットワーク、監視、課金、バックアップを含めて設計する必要がある。

数字・仕様の読み方
クラウド
AWS
カテゴリ
アプリ統合
難易度
intermediate
関連資格
SAA-C03 / DVA-C02 / SAP-C02
設計柱
operational / reliability

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「アプリ統合 / operational」に近いか確認する。
  • 強みである「イベントが起きたら条件に合う相手へ知らせる中継所。」が本当に評価軸になるか確認する。
  • 注意点の「サービス単体ではなく、権限、ネットワーク、監視、課金、バックアップを含めて設計する必要がある。」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

アプリ統合operationalreliabilitySAA-C03DVA-C02

他クラウドの同等サービス

役割が近いサービスです。設計の置き換えや比較検討の参考に。