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Google Cloud のDBの選び方。リレーショナルか、NoSQLか、キャッシュか、分析(DWH)か。要件から逆引きで即断できる早見表。

基礎
最終更新: 2026-06-04

要件から逆引き

要件選ぶもの
一般的なリレーショナルDB(SQL/JOIN)Cloud SQL
高性能・PostgreSQL互換で分析も速いAlloyDB for PostgreSQL
グローバルで強整合・無限水平スケールCloud Spanner
サーバーレスNoSQL・モバイル/Web同期Firestore
超低遅延・大量書き込みのワイドカラムCloud Bigtable
読み取りを高速化するキャッシュMemorystore (Redis/Memcached)
TB〜PB級の集計・分析(DWH)BigQuery

リレーショナルの3択(Cloud SQL / AlloyDB / Spanner)

観点Cloud SQLAlloyDBCloud Spanner
エンジンMySQL/PostgreSQL/SQL ServerPostgreSQL互換独自(GoogleSQL/PG方言)
スケール縦+リードレプリカ縦+リードプール・列指向で高速水平・ほぼ無限・自動
可用性リージョン内HA(同期スタンバイ)リージョン内HA・自動フェイルオーバマルチリージョン・99.999%
強整合単一インスタンス内単一プライマリグローバルに強整合(TrueTime)
向き既存資産/汎用RDB高負荷RDB+HTAPグローバル・無停止スケール
まず Cloud SQL、足りなければ上位へ

汎用のRDBはまず Cloud SQL で十分か考えるのが基本。書き込み/読み取り性能や分析クエリが頭打ちなら PostgreSQL互換の AlloyDB へ。地理分散で強整合・無停止の水平スケールが要るなら Cloud Spanner を選びます(その分コストと設計難度は上がる)。

NoSQL の2択(Firestore / Bigtable)

観点FirestoreCloud Bigtable
データモデルドキュメント(コレクション)ワイドカラム(キー×列ファミリ)
得意モバイル/Web・リアルタイム同期時系列・IoT・大量書き込み
クエリインデックス付きクエリ・SDK同期行キー範囲スキャン中心(JOINなし)
スケールサーバーレス・自動ノード追加で線形(数ms遅延)
課金読み書き/保存の従量ノード時間+ストレージ
Firestore と Bigtable の境界
  • アプリのバックエンド・オフライン同期・中小規模Firestore
  • 数百万 QPS・PB級・行キー設計でスキャンする時系列/解析Bigtable Bigtable は 行キー設計がすべて。アクセスパターンを先に決め、ホットスポットを避ける設計が前提です。

キャッシュ・分析

やりたいこと使うものAWS対応
DBの前段でキャッシュ・低遅延読み取りMemorystore for RedisElastiCache (Redis)
セッション/カウンタ等の単純キャッシュMemorystore for MemcachedElastiCache (Memcached)
TB〜PB級を集計・BI・SQL分析BigQuery (サーバーレスDWH)Redshift
BigQuery は OLTP ではない

BigQuery は列指向のサーバーレスDWHで、大量データの集計・分析(OLAP) 向け。1行ずつの更新や低遅延トランザクション(OLTP)には不向きなので、業務トランザクションは Cloud SQL / Spanner、分析は BigQuery と役割を分けるのが基本です。

迷ったら

  • JOINや複雑なSQLが要る汎用RDBCloud SQL(高負荷ならAlloyDB)
  • グローバルで強整合・水平スケールCloud Spanner
  • モバイル/WebのサーバーレスNoSQLFirestore
  • 時系列・IoT・超大量書き込みCloud Bigtable
  • DBの前にキャッシュして高速化/負荷軽減Memorystore
  • TB級を集計・BIBigQuery
アンチパターン / ひっかけ
  • リージョン内HAは可用性、リードレプリカは読み取りスケール(Cloud SQL)。混同しない
  • グローバル強整合を Cloud SQL/Firestore に求めない。それは Spanner の役割
  • Firestore/Bigtable はアクセスパターン駆動設計。後付けの複雑なJOIN/集計は不向き
  • 接続情報をハードコードせず、Secret ManagerIAM で権限を渡す

関連: Cloud SQL / AlloyDB・Cloud Spanner / Firestore・Bigtable

Google Cloud Service

データベースを実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

cheatsheets

比較で見る軸

クラウド: Google Cloud / カテゴリ: cheatsheets / 難易度: basic

導入後に効く点

導入後の運用手順、権限、監視、更新方法まで含めて評価します。

先に潰すリスク

サービス単体ではなく、権限、ネットワーク、監視、課金、バックアップを含めて設計する必要がある。

数字・仕様の読み方
クラウド
Google Cloud
カテゴリ
cheatsheets
難易度
basic
関連資格
設計柱

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「cheatsheets」に近いか確認する。
  • 注意点の「サービス単体ではなく、権限、ネットワーク、監視、課金、バックアップを含めて設計する必要がある。」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

cheatsheets