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OCI のコンピュート(Compute / Functions / Container Instances・OKE)の選び方と、従量・年間クレジット・プリエンプティブル・Always Free の購入オプションを要件から即断できる早見表。

基礎
最終更新: 2026-06-04

コンピュートの選び方

要件選ぶもの
イベント駆動・短時間(〜5分)・アイドル無料Functions
コンテナを単発でサーバーレス実行(K8s不要)Container Instances
Kubernetes で継続運用・自己修復・スケールOKE
OSレベルの制御・常駐・特殊要件・レガシー移行Compute(VM / ベアメタル)
観点FunctionsContainer InstancesOKECompute
管理範囲関数だけ(最少)コンテナ(サーバーレス)コンテナ + クラスタOSまで自分で
課金(代表)呼び出し + GB秒OCPU/メモリ × 時間(管理費なし)ワーカー + 管理(無料/有料SLA)インスタンス起動時間 + ブートボリューム
自動スケールイベント数で自動なし(単発実行)HPA / クラスタオートスケーラーインスタンスプール + オートスケール
常時稼働不向き(アイドル無料)不向き(短命向け)得意得意
実行時間の上限300秒(5分)なしなしなし
Container Instances と OKE の境界

まず Container Instances で足りるか考えるのが基本。インフラ管理なしで単発コンテナをすぐ動かせる(バッチ・CI ジョブ・短命処理向け)。**マイクロサービスの継続運用・自己修復・ローリング更新・既存 Kubernetes 資産(マニフェスト / Helm)**が必要になったら OKE を選びます。OKE でもワーカー管理を減らしたいなら 仮想ノード(Virtual Nodes) が使えます。

購入オプション(コスト早見)

主に Compute(VM / ベアメタル) や OKE のワーカーに効くコスト最適化です。Functions(呼び出し + GB秒)や Container Instances(割り当てリソースのみ)は使った分の従量課金が基本です。

購入オプション割引向いている用途
従量(PAYG)なし(定価)短期・予測困難・検証
年間ユニバーサルクレジットコミットで割引定常的に動かす本番
プリエンプティブルインスタンス割安(オンデマンド比)中断許容のバッチ/CI/ステートレス
Always Free無料学習・小規模(AMD micro / Arm A1 Flex)
BYOL + Support Rewardsライセンス持ち込み + クレジット還元既存 Oracle 資産の活用
Flex シェイプで CPU/メモリを最適化

OCI の強みは Flex シェイプVM.Standard.E5.Flex など)で、OCPU 数とメモリを個別に指定できること。AWS の固定インスタンスタイプと違い、ワークロードに合わせて無駄なく割り当てられます。Ampere Arm(A1.Flex は価格性能比が高く、Always Free 枠も手厚いので、まず Arm で動くか検討する価値があります。

スケール方式の早見

やりたいこと手段
VM の台数を負荷で自動増減インスタンスプール + オートスケール構成
VM 1台のスペック(OCPU/メモリ)を変えるシェイプ変更 / Flex の OCPU・メモリ調整(要再起動)
コンテナを CPU/キュー長で自動増減OKE(HPA / クラスタオートスケーラー)
イベント数に応じて自動起動・自動停止Functions(呼び出しごとにスケール)
プリエンプティブル と ローカル NVMe は中断・揮発前提で設計

プリエンプティブルインスタンスはキャパシティ確保のためOCI 側に回収(プリエンプト)され得るため、状態は Object Storage / Autonomous Database に逃がし、中断許容のステートレスなワークロードにだけ使うこと。また DenseIO シェイプの ローカル NVMe はホスト直結で高速だが揮発性。永続データは必ずブロックボリュームや Object Storage へ。

OCPU の数え方(コスト計算の勘所)

用語意味ポイント
OCPU物理コア基準の課金単位1 OCPU ≒ 2 vCPU 相当(ハイパースレッド)
Flex シェイプOCPU とメモリを個別指定余剰を減らしコストを最適化できる
ベアメタル仮想化なしのホスト専有最大性能・分離性。AWS の Dedicated Host 相当
Arm(A1 Flex)Ampere ベースの低コストコア価格性能比が高く Always Free 枠も手厚い

迷ったら

  • 常時稼働しないイベント処理Functions(最大 300 秒、超えるなら Container Instances / OKE へ)
  • コンテナを単発でさっと動かすContainer InstancesK8s で継続運用OKE
  • OS 制御・特殊ドライバ・レガシー移行・最大性能Compute(VM / ベアメタル)
  • 最安で中断OKプリエンプティブル長期定常で割引年間ユニバーサルクレジット
  • 学習・小規模で無料Always Free(AMD micro / Arm A1 Flex)
アンチパターン

API キーやパスワードをインスタンス/関数/コンテナ内にハードコードするのは NG。インスタンスプリンシパル(Functions はリソースプリンシパル)動的グループ + ポリシーで権限を渡し、シークレットは OCI Vault で管理すること(AWS の IAM ロール相当)。広いルートコンパートメントに何でも作らず、コンパートメントで分離して最小権限を当てます。

関連: Compute / Functions / Container Instances・OKE

OCI Service

コンピューティングを実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

cheatsheets

比較で見る軸

クラウド: OCI / カテゴリ: cheatsheets / 難易度: basic

導入後に効く点

導入後の運用手順、権限、監視、更新方法まで含めて評価します。

先に潰すリスク

サービス単体ではなく、権限、ネットワーク、監視、課金、バックアップを含めて設計する必要がある。

数字・仕様の読み方
クラウド
OCI
カテゴリ
cheatsheets
難易度
basic
関連資格
設計柱

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「cheatsheets」に近いか確認する。
  • 注意点の「サービス単体ではなく、権限、ネットワーク、監視、課金、バックアップを含めて設計する必要がある。」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

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