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コンピューティング
OCI のコンピュート(Compute / Functions / Container Instances・OKE)の選び方と、従量・年間クレジット・プリエンプティブル・Always Free の購入オプションを要件から即断できる早見表。
コンピュートの選び方
| 要件 | 選ぶもの |
|---|---|
| イベント駆動・短時間(〜5分)・アイドル無料 | Functions |
| コンテナを単発でサーバーレス実行(K8s不要) | Container Instances |
| Kubernetes で継続運用・自己修復・スケール | OKE |
| OSレベルの制御・常駐・特殊要件・レガシー移行 | Compute(VM / ベアメタル) |
| 観点 | Functions | Container Instances | OKE | Compute |
|---|---|---|---|---|
| 管理範囲 | 関数だけ(最少) | コンテナ(サーバーレス) | コンテナ + クラスタ | OSまで自分で |
| 課金(代表) | 呼び出し + GB秒 | OCPU/メモリ × 時間(管理費なし) | ワーカー + 管理(無料/有料SLA) | インスタンス起動時間 + ブートボリューム |
| 自動スケール | イベント数で自動 | なし(単発実行) | HPA / クラスタオートスケーラー | インスタンスプール + オートスケール |
| 常時稼働 | 不向き(アイドル無料) | 不向き(短命向け) | 得意 | 得意 |
| 実行時間の上限 | 300秒(5分) | なし | なし | なし |
まず Container Instances で足りるか考えるのが基本。インフラ管理なしで単発コンテナをすぐ動かせる(バッチ・CI ジョブ・短命処理向け)。**マイクロサービスの継続運用・自己修復・ローリング更新・既存 Kubernetes 資産(マニフェスト / Helm)**が必要になったら OKE を選びます。OKE でもワーカー管理を減らしたいなら 仮想ノード(Virtual Nodes) が使えます。
購入オプション(コスト早見)
主に Compute(VM / ベアメタル) や OKE のワーカーに効くコスト最適化です。Functions(呼び出し + GB秒)や Container Instances(割り当てリソースのみ)は使った分の従量課金が基本です。
| 購入オプション | 割引 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 従量(PAYG) | なし(定価) | 短期・予測困難・検証 |
| 年間ユニバーサルクレジット | コミットで割引 | 定常的に動かす本番 |
| プリエンプティブルインスタンス | 割安(オンデマンド比) | 中断許容のバッチ/CI/ステートレス |
| Always Free | 無料 | 学習・小規模(AMD micro / Arm A1 Flex) |
| BYOL + Support Rewards | ライセンス持ち込み + クレジット還元 | 既存 Oracle 資産の活用 |
OCI の強みは Flex シェイプ(VM.Standard.E5.Flex など)で、OCPU 数とメモリを個別に指定できること。AWS の固定インスタンスタイプと違い、ワークロードに合わせて無駄なく割り当てられます。Ampere Arm(A1.Flex) は価格性能比が高く、Always Free 枠も手厚いので、まず Arm で動くか検討する価値があります。
スケール方式の早見
| やりたいこと | 手段 |
|---|---|
| VM の台数を負荷で自動増減 | インスタンスプール + オートスケール構成 |
| VM 1台のスペック(OCPU/メモリ)を変える | シェイプ変更 / Flex の OCPU・メモリ調整(要再起動) |
| コンテナを CPU/キュー長で自動増減 | OKE(HPA / クラスタオートスケーラー) |
| イベント数に応じて自動起動・自動停止 | Functions(呼び出しごとにスケール) |
プリエンプティブルインスタンスはキャパシティ確保のためOCI 側に回収(プリエンプト)され得るため、状態は Object Storage / Autonomous Database に逃がし、中断許容のステートレスなワークロードにだけ使うこと。また DenseIO シェイプの ローカル NVMe はホスト直結で高速だが揮発性。永続データは必ずブロックボリュームや Object Storage へ。
OCPU の数え方(コスト計算の勘所)
| 用語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| OCPU | 物理コア基準の課金単位 | 1 OCPU ≒ 2 vCPU 相当(ハイパースレッド) |
| Flex シェイプ | OCPU とメモリを個別指定 | 余剰を減らしコストを最適化できる |
| ベアメタル | 仮想化なしのホスト専有 | 最大性能・分離性。AWS の Dedicated Host 相当 |
| Arm(A1 Flex) | Ampere ベースの低コストコア | 価格性能比が高く Always Free 枠も手厚い |
迷ったら
- 常時稼働しないイベント処理 → Functions(最大 300 秒、超えるなら Container Instances / OKE へ)
- コンテナを単発でさっと動かす → Container Instances、K8s で継続運用 → OKE
- OS 制御・特殊ドライバ・レガシー移行・最大性能 → Compute(VM / ベアメタル)
- 最安で中断OK → プリエンプティブル、長期定常で割引 → 年間ユニバーサルクレジット
- 学習・小規模で無料 → Always Free(AMD micro / Arm A1 Flex)
API キーやパスワードをインスタンス/関数/コンテナ内にハードコードするのは NG。インスタンスプリンシパル(Functions はリソースプリンシパル) と 動的グループ + ポリシーで権限を渡し、シークレットは OCI Vault で管理すること(AWS の IAM ロール相当)。広いルートコンパートメントに何でも作らず、コンパートメントで分離して最小権限を当てます。
関連: Compute / Functions / Container Instances・OKE
OCI Service
コンピューティングを実務で読む
TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。
解決すること
cheatsheets
比較で見る軸
クラウド: OCI / カテゴリ: cheatsheets / 難易度: basic
導入後に効く点
導入後の運用手順、権限、監視、更新方法まで含めて評価します。
先に潰すリスク
サービス単体ではなく、権限、ネットワーク、監視、課金、バックアップを含めて設計する必要がある。
- クラウド
- OCI
- カテゴリ
- cheatsheets
- 難易度
- basic
- 関連資格
- —
- 設計柱
- —
判断チェックリスト
- 自社の用途が「cheatsheets」に近いか確認する。
- 注意点の「サービス単体ではなく、権限、ネットワーク、監視、課金、バックアップを含めて設計する必要がある。」を運用で吸収できるか確認する。
- 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
- 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
- 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。