ハードウェアの製品プロフィール

Pure Storage

物理インフラ / データ基盤

Pure Storage は、オールフラッシュ(全 SSD)ストレージを専業として手がけ、後発ながら台頭してきたベンダーです。HDD を主体とする従来型の製品ではなく、登場時からフラッシュ前提の設計に絞り込み、シンプルな運用と性能を前面に打ち出してきました。

3つの要点
  1. オールフラッシュ専業: フラッシュ前提の設計で、応答速度が効く用途に強い。独自モジュール(DirectFlash)で汎用 SSD より効率を高める設計も打ち出す。
  2. シンプルな運用: 設定や日々の管理を分かりやすくし、専門の運用負担を抑える。
  3. 共有ストレージとデータ保護に向く

製品の概要

製品の立ち位置

製品・技術の概要Pure StoragePure Storage は、オールフラッシュ(全 SSD)ストレージを専業として手がけ、後発ながら台頭してきたベンダーです。HDD を主体とする従来型の製品ではなく、登場時からフラッシュ前提の設計に絞り込み、シンプルな運用と性能を前面に打ち出してきました。
実効容量
4.4PBFlashArray//X
レイテンシ
250µs最小
可用性
99.9999%実績値
この製品の強み
オールフラッシュ専業: フラッシュ前提の設計で応答速度が効く用途に強い独自モジュールDirectFlash)で汎用 SSD より効率を高める設計も打ち出すシンプルな運用: 設定や日々の管理を分かりやすくし、専門の運用負担を抑える。
向いている場面
共有ストレージとデータ保護オールフラッシュで台頭
提供形態
物理インフラ
主な対象
データ基盤
比較の中心
性能容量保護
カテゴリ
ストレージ
公開資料の確認値Pure Storage

選定ガイド

選定ポイント

採用する理由と、事前に受け入れるべきトレードオフを分けて確認します。

採用に向く条件

選ぶ理由

  1. オールフラッシュ専業: フラッシュ前提の設計で、応答速度が効く用途に強い。独自モジュール(DirectFlash)で汎用 SSD より効率を高める設計も打ち出す。
  2. シンプルな運用: 設定や日々の管理を分かりやすくし、専門の運用負担を抑える。
  3. 非停止の世代交代(Evergreen): サブスクリプションで、装置を止めずにコントローラなどを更新し続ける仕組み。

事前に確認する条件

考慮すべき点

  1. 増設方式と障害設計が重要
  2. 既存環境との互換性と移行方法を確認する
  3. 初期費用だけでなく運用負荷まで比較する

詳しい解説

製品を詳しく理解する

どんなメーカー・製品か

Pure Storage は、オールフラッシュ(全 SSD)ストレージを専業として手がけ、後発ながら台頭してきたベンダーです。HDD を主体とする従来型の製品ではなく、登場時からフラッシュ前提の設計に絞り込み、シンプルな運用と性能を前面に打ち出してきました。

製品はブロック向けのライン(FlashArray)とファイル / オブジェクト向けのライン(FlashBlade)に分かれ、用途に応じて選びます。管理画面の分かりやすさや、装置を止めずに世代交代できる更新の仕組みなど、運用面での体験を重視している点が製品づくりの方向性を表しています。

横にスクロール

ホストから複数のSAN経路を通ってFlashArrayの前段ポートと二台のコントローラへ届き、別体の不揮発性書き込み領域で保護して応答し、Purityがデータ削減・暗号化・配置を行ってDirectFlashへ保存する経路、コントローラ障害時の引継ぎ、スナップショット・SafeMode・遠隔複製の責任境界
図はPure StorageのうちFlashArrayを中心に示します。ホストの多重経路、前段と後段で異なるコントローラ動作、不揮発性領域への書き込み保護、DirectFlashへの保存を分けて確認します。装置内HA、SafeMode、非同期・同期複製は守る障害領域と復旧手順が異なります。

主な特徴・強み

  • オールフラッシュ専業: フラッシュ前提の設計で、応答速度が効く用途に強い。独自モジュール(DirectFlash)で汎用 SSD より効率を高める設計も打ち出す。
  • シンプルな運用: 設定や日々の管理を分かりやすくし、専門の運用負担を抑える。
  • 非停止の世代交代(Evergreen): サブスクリプションで、装置を止めずにコントローラなどを更新し続ける仕組み。
  • データ削減: 常時の重複排除・圧縮で実効容量を効率化。

FlashArray と FlashBlade の使い分け

同じベンダーですが、別物として選びます。「Pure を入れる」だけでは決まりません。

FlashArrayFlashBlade
プロトコルブロック(FC / iSCSI / NVMe-oF)。ファイル対応版もありファイル / オブジェクト(NFS / SMB / S3)
構造2コントローラ + 共有のフラッシュ多数のブレードが並列に動く
向きデータベース、仮想化基盤分析、AI学習データ、大量の並列読み出し
増やし方容量を足すブレードを足すと容量と性能が同時に増える

判断の分かれ目は「1本の処理が速いことが要るのか、多数の並列が要るのか」です。 データベースの応答は前者、学習データの読み出しは後者です。

Purity と DirectFlash — 何が独自なのか

Purity が全機能を担うOSで、重複排除・圧縮・暗号化・スナップショット・複製は すべてここに載っています。機能ごとの追加ライセンスがないのがこの製品の性格で、 「あとから機能を買い足す」という設計にはなっていません。

DirectFlash は、汎用SSDを使わず生のフラッシュメモリをコントローラから直接管理する方式です。 一般的なSSDは内部のコントローラが独自にガベージコレクションや摩耗平準化を行うため、 ストレージ側からは中で何が起きているか見えず、応答時間が突発的に伸びることがあります。 Purity が直接管理することで、この予測できない遅延を抑える、という考え方です。

データ削減(重複排除・圧縮)は常時オンで、切れません。実効容量の見積もりは 削減率を前提にすることになるため、削減が効きにくいデータ——すでに圧縮済みの動画、 暗号化されたファイル——が主体の場合は、想定より容量が伸びない点に注意します。

Evergreen が意味するもの

ストレージの更改は通常、数年ごとに新しい筐体を買ってデータを移行する作業になります。 Evergreen はこれを、サブスクリプション契約のもとで コントローラを止めずに交換していく方式に置き換えるものです。

実務上の意味は、費用の平準化よりも移行作業がなくなることにあります。 ストレージの移行は、停止時間の調整・帯域・整合性確認と、規模に比例して重くなる作業です。 それが不要になる前提で計画を立てられるかどうかが、他社製品と比較する際の判断材料になります。

サブスクリプションを止めたときに何が残るかを確認する

非停止更新は契約が続いていることが前提です。更新をやめた場合に手元に残るのは その時点のハードウェアであり、以後の世代交代は受けられません。 導入時の価格だけでなく、契約を継続する前提でのTCOとして比較してください。

他のストレージとの違い

観点Pure Storage従来型/総合ベンダー
設計登場時からフラッシュ前提HDD からの発展・総合
運用シンプルさ・Evergreen で非停止更新製品による
強み低遅延・運用の軽さ幅広い製品・既存基盤との一体
弱み安価な大容量アーカイブは不得手-

立ち位置・注意点

データベースや仮想化基盤、分析処理など、低遅延と安定した性能が求められる用途に向きます。運用をなるべく簡素にし、容量や性能の管理に手間をかけたくない組織にとって選択肢になります。

性能とコストの用途を見極める

性能重視のストレージ層を独立して選びたいときの比較対象になります。一方、大量データを安価に長期保管するアーカイブ用途では、HDD ベースやオブジェクトストレージとコストを見比べて判断するとよいでしょう。

総じて Pure Storage は、フラッシュ前提の設計とシンプルな運用・非停止更新を武器に、性能重視の用途で台頭したオールフラッシュ専業ベンダーです。

ハードウェアの選定ポイント

Pure Storageを実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

共有ストレージとデータ保護

比較で見る軸

実効容量: 4.4PB / レイテンシ: 250µs / 可用性: 99.9999%

導入後に効く点

シンプルな運用: 設定や日々の管理を分かりやすくし、専門の運用負担を抑える。

先に潰すリスク

増設方式と障害設計が重要

数字・仕様の読み方
実効容量
4.4PB
FlashArray//X
レイテンシ
250µs
最小
可用性
99.9999%
実績値

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「共有ストレージとデータ保護 / データ基盤」に近いか確認する。
  • 強みである「オールフラッシュ専業: フラッシュ前提の設計で、応答速度が効く用途に強い。独自モジュール(DirectFlash)で汎用 SSD より効率を高める設計も打ち出す。」が本当に評価軸になるか確認する。
  • 注意点の「増設方式と障害設計が重要」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

共有ストレージとデータ保護データ基盤オールフラッシュで台頭ストレージ性能・容量・保護物理インフラ
参考: Pure Storage
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