採用に向く条件
選ぶ理由
- 広範な対象: 物理・仮想・クラウド、主要 DB や業務アプリ、コンテナまで幅広く保護。
- 多様な保存先: ディスク・重複排除ストレージ・テープ・クラウドを組み合わせ、長期保存や階層化に対応。
- 重複排除と効率化: データ量と転送を抑え、大規模でも現実的な保護時間に収める。
ハードウェアの製品プロフィール
データ保護基盤 / 全社システム
Veritas NetBackup は、大規模なエンタープライズ環境向けのバックアップ製品として定番的な位置を占めるソリューションです。多数のサーバーやストレージ、データベース、仮想環境などを対象に、大量のデータを集中して保護・管理することを得意とします。複雑で大規模なシステム構成を前提に、安定した運用と高い拡張性を重視して設計されている点が特徴です。
製品の概要
選定ガイド
採用する理由と、事前に受け入れるべきトレードオフを分けて確認します。
採用に向く条件
事前に確認する条件
詳しい解説
Veritas NetBackup は、大規模なエンタープライズ環境向けのバックアップ製品として定番的な位置を占めるソリューションです。多数のサーバーやストレージ、データベース、仮想環境などを対象に、大量のデータを集中して保護・管理することを得意とします。複雑で大規模なシステム構成を前提に、安定した運用と高い拡張性を重視して設計されている点が特徴です。
横にスクロール
NetBackup は、マスター(プライマリ)サーバーが方針を統括し、メディアサーバーが実際のデータ転送を担う分散構成を取ります。処理を分散できるため、対象や拠点が増えても大規模に集中管理できます。
NetBackup を理解する早道は、3つの役割を分けて見ることです。小規模なら1台に同居させられますが、 規模が大きくなるほど分離します。
| 役割 | 担うこと | 増やすと効くもの |
|---|---|---|
| プライマリサーバー(旧マスター) | ポリシー・スケジュール・カタログの管理 | — (通常1台。冗長化はクラスタや別途の仕組み) |
| メディアサーバー | 実データの転送と保存先への書き込み | スループット・並列度 |
| クライアント | 保護対象。エージェントが動く | — |
カタログが最重要です。 どのデータをいつ取ったか、どこに置いたかという索引であり、 これを失うとバックアップデータが残っていても復元できません。カタログ自体のバックアップを 別に設計するのはこのためです。
NetBackup の重複排除は MSDP(Media Server Deduplication Pool) が担います。 同じブロックを1つだけ保存するので、実データ量に対して保存容量が大きく減ります。
重複排除をどこで行うかで、効くものが変わります。
Accelerator は前回からの変更ブロックだけを検出して、フルバックアップ相当のイメージを 短時間で作る機能です。毎回フルを取りたいが時間がない、という要求に対する答えになります。
クラウドを保存先にする場合は MSDP のクラウド層(MSDP-C)を使い、重複排除済みのまま オブジェクトストレージへ置きます。かつての CloudCatalyst に相当する位置づけです。
バックアップは「取れているか」より「攻撃されたときに残るか」で評価されます。 NetBackup 側で用意されている考え方は3つです。
図の説明にもあるとおり、復旧にはカタログ・保存データ・復元先の3つが揃う必要があります。 どれか1つでも欠けると戻せません。取得の成功ログだけを見て安心せず、 実際に復元して RPO(どこまで戻せるか)と RTO(どれだけ速く戻せるか)を測ってください。 「取れていたが戻せなかった」は、この確認を省いたときに起きます。
| 観点 | NetBackup | Veeam | Arcserve |
|---|---|---|---|
| 主対象 | 大規模・多対象の集中管理 | 仮想環境起点 | 中小〜中堅 |
| 強み | 拡張性・安定性・実績 | 復旧の速さ・簡便 | 導入の手軽さ |
| 構成 | マスター+メディアの分散 | 比較的シンプル | シンプル |
| 体制 | 相応の設計・スキルが要る | 少人数でも運用可 | 少人数向け |
データ量が大きく、保護対象も多岐にわたる大企業や基幹システムの基盤として採用されることが多い製品です。安定性・拡張性・実績を重視し、全社規模のバックアップを集中管理したい用途に向きます。
高機能なぶん、導入・運用には相応の設計とスキルが求められます。保護対象の規模、RPO/RTO(どこまで戻せるか・どれだけ速く戻すか)、保管ポリシー、対応できる運用体制が要件に見合うかを見極めて選ぶと、過剰・不足を避けられます。
総じて Veritas NetBackup は、マスター/メディアの分散構成で大規模・多対象を集中管理できる、エンタープライズ向けバックアップの定番です。
ハードウェアの選定ポイント
TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。
バックアップと災害対策
保護データ: 100EB+ / クラウド連携: 60+
多様な保存先: ディスク・重複排除ストレージ・テープ・クラウドを組み合わせ、長期保存や階層化に対応。
復旧テストを継続する必要