ハードウェアの製品プロフィール

Veritas NetBackup

データ保護基盤 / 全社システム

Veritas NetBackup は、大規模なエンタープライズ環境向けのバックアップ製品として定番的な位置を占めるソリューションです。多数のサーバーやストレージ、データベース、仮想環境などを対象に、大量のデータを集中して保護・管理することを得意とします。複雑で大規模なシステム構成を前提に、安定した運用と高い拡張性を重視して設計されている点が特徴です。

3つの要点
  1. 広範な対象: 物理・仮想・クラウド、主要 DB や業務アプリ、コンテナまで幅広く保護。
  2. 多様な保存先: ディスク・重複排除ストレージ・テープ・クラウドを組み合わせ、長期保存や階層化に対応。
  3. バックアップと災害対策に向く

製品の概要

製品の立ち位置

Veritas NetBackup のロゴ
製品・技術の概要Veritas NetBackupVeritas NetBackup は、大規模なエンタープライズ環境向けのバックアップ製品として定番的な位置を占めるソリューションです。多数のサーバーやストレージ、データベース、仮想環境などを対象に、大量のデータを集中して保護・管理することを得意とします。複雑で大規模なシステム構成を前提に、安定した運用と高い拡張性を重視して設計されている点が特徴です。
保護データ
100EB+NetBackup管理規模
クラウド連携
60+ストレージターゲット
この製品の強み
広範な対象: 物理仮想クラウド主要 DB や業務アプリコンテナまで幅広く保護多様な保存先: ディスク・重複排除ストレージ・テープ・クラウドを組み合わせ、長期保存や階層化に対応。
向いている場面
バックアップと災害対策
提供形態
データ保護基盤
主な対象
全社システム
比較の中心
復旧時間と保管方式
カテゴリ
バックアップ / DR
公開資料の確認値Veritas

選定ガイド

選定ポイント

採用する理由と、事前に受け入れるべきトレードオフを分けて確認します。

採用に向く条件

選ぶ理由

  1. 広範な対象: 物理・仮想・クラウド、主要 DB や業務アプリ、コンテナまで幅広く保護。
  2. 多様な保存先: ディスク・重複排除ストレージ・テープ・クラウドを組み合わせ、長期保存や階層化に対応。
  3. 重複排除と効率化: データ量と転送を抑え、大規模でも現実的な保護時間に収める。

事前に確認する条件

考慮すべき点

  1. 復旧テストを継続する必要
  2. 既存環境との互換性と移行方法を確認する
  3. 初期費用だけでなく運用負荷まで比較する

詳しい解説

製品を詳しく理解する

どんな製品か

Veritas NetBackup は、大規模なエンタープライズ環境向けのバックアップ製品として定番的な位置を占めるソリューションです。多数のサーバーやストレージ、データベース、仮想環境などを対象に、大量のデータを集中して保護・管理することを得意とします。複雑で大規模なシステム構成を前提に、安定した運用と高い拡張性を重視して設計されている点が特徴です。

横にスクロール

NetBackupのプライマリサーバーが方針とカタログを管理し、クライアントからメディアサーバーを経由してMSDP、テープ、クラウドへ保存する経路と、遠隔複製、不変化、カタログ保護、復元試験、RPOとRTOの確認点
NetBackupでは、プライマリサーバーが方針とカタログを管理し、メディアサーバーがバックアップデータを転送します。保持期限、遠隔複製、不変化・隔離はそれぞれ別に構成します。復旧時はカタログ、保存データ、復元先の三つをそろえ、RPOとRTOを実測します。

仕組み・特徴

NetBackup は、マスター(プライマリ)サーバーが方針を統括し、メディアサーバーが実際のデータ転送を担う分散構成を取ります。処理を分散できるため、対象や拠点が増えても大規模に集中管理できます。

  • 広範な対象: 物理・仮想・クラウド、主要 DB や業務アプリ、コンテナまで幅広く保護。
  • 多様な保存先: ディスク・重複排除ストレージ・テープ・クラウドを組み合わせ、長期保存や階層化に対応。
  • 重複排除と効率化: データ量と転送を抑え、大規模でも現実的な保護時間に収める。
  • ランサムウェア対策・不変性: 不変ストレージや隔離コピー、異常検知を取り込む。
  • 長年の実績で運用設計・トラブル対応のノウハウと人材が蓄積。

構成要素と役割分担

NetBackup を理解する早道は、3つの役割を分けて見ることです。小規模なら1台に同居させられますが、 規模が大きくなるほど分離します。

役割担うこと増やすと効くもの
プライマリサーバー(旧マスター)ポリシー・スケジュール・カタログの管理— (通常1台。冗長化はクラスタや別途の仕組み)
メディアサーバー実データの転送と保存先への書き込みスループット・並列度
クライアント保護対象。エージェントが動く

カタログが最重要です。 どのデータをいつ取ったか、どこに置いたかという索引であり、 これを失うとバックアップデータが残っていても復元できません。カタログ自体のバックアップを 別に設計するのはこのためです。

重複排除(MSDP)が設計の中心

NetBackup の重複排除は MSDP(Media Server Deduplication Pool) が担います。 同じブロックを1つだけ保存するので、実データ量に対して保存容量が大きく減ります。

重複排除をどこで行うかで、効くものが変わります。

  • クライアント側で排除 — 転送前に重複を落とすので、ネットワーク帯域が減ります。 拠点から本社へ送る構成で効きます。かわりにクライアントのCPUを使います。
  • メディアサーバー側で排除 — クライアントは素直に送るだけ。帯域は減りませんが、 クライアントに負荷をかけられない対象(本番DBなど)で選びます。

Accelerator は前回からの変更ブロックだけを検出して、フルバックアップ相当のイメージを 短時間で作る機能です。毎回フルを取りたいが時間がない、という要求に対する答えになります。

クラウドを保存先にする場合は MSDP のクラウド層(MSDP-C)を使い、重複排除済みのまま オブジェクトストレージへ置きます。かつての CloudCatalyst に相当する位置づけです。

ランサムウェア対策として見るときの要点

バックアップは「取れているか」より「攻撃されたときに残るか」で評価されます。 NetBackup 側で用意されている考え方は3つです。

  • 不変性(イミュータブル) — 保持期限まで削除・変更を受け付けないロック。 管理者権限を奪われても消せないことが要件なので、ストレージ側の実装とセットで確認します。
  • 隔離コピー(エアギャップ) — ネットワークから切り離された複製。テープや、 書き込み後に接続を切る運用で作ります。
  • 異常検知 — 重複排除率の急変や、暗号化されたデータの流入を検知する仕組み。
復元試験をしていないバックアップは、ないのと同じ

図の説明にもあるとおり、復旧にはカタログ・保存データ・復元先の3つが揃う必要があります。 どれか1つでも欠けると戻せません。取得の成功ログだけを見て安心せず、 実際に復元して RPO(どこまで戻せるか)と RTO(どれだけ速く戻せるか)を測ってください。 「取れていたが戻せなかった」は、この確認を省いたときに起きます。

他のバックアップとの違い

観点NetBackupVeeamArcserve
主対象大規模・多対象の集中管理仮想環境起点中小〜中堅
強み拡張性・安定性・実績復旧の速さ・簡便導入の手軽さ
構成マスター+メディアの分散比較的シンプルシンプル
体制相応の設計・スキルが要る少人数でも運用可少人数向け

立ち位置・注意点

データ量が大きく、保護対象も多岐にわたる大企業や基幹システムの基盤として採用されることが多い製品です。安定性・拡張性・実績を重視し、全社規模のバックアップを集中管理したい用途に向きます。

規模と体制に見合うかを見極める

高機能なぶん、導入・運用には相応の設計とスキルが求められます。保護対象の規模、RPO/RTO(どこまで戻せるか・どれだけ速く戻すか)、保管ポリシー、対応できる運用体制が要件に見合うかを見極めて選ぶと、過剰・不足を避けられます。

総じて Veritas NetBackup は、マスター/メディアの分散構成で大規模・多対象を集中管理できる、エンタープライズ向けバックアップの定番です。

ハードウェアの選定ポイント

Veritas NetBackupを実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

バックアップと災害対策

比較で見る軸

保護データ: 100EB+ / クラウド連携: 60+

導入後に効く点

多様な保存先: ディスク・重複排除ストレージ・テープ・クラウドを組み合わせ、長期保存や階層化に対応。

先に潰すリスク

復旧テストを継続する必要

数字・仕様の読み方
保護データ
100EB+
NetBackup管理規模
クラウド連携
60+
ストレージターゲット

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「バックアップと災害対策 / 全社システム」に近いか確認する。
  • 強みである「広範な対象: 物理・仮想・クラウド、主要 DB や業務アプリ、コンテナまで幅広く保護。」が本当に評価軸になるか確認する。
  • 注意点の「復旧テストを継続する必要」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

バックアップと災害対策全社システムバックアップ / DR復旧時間と保管方式データ保護基盤
参考: Veritas
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