採用に向く条件
選ぶ理由
- 電源工事なしで機器を設置しやすい
- UPS 配下の PoE スイッチなら端末も停電対策できる
- 中央管理で再起動・給電制御しやすい
LAN ケーブル給電・Ethernet ケーブルで通信と電力を同時に供給する
LAN ケーブルを通じて AP、IP 電話、監視カメラなどへ電力を送る技術。コンセント工事を減らせる一方、PoE スイッチの給電予算とケーブル品質を設計する必要がある。
基本情報
選定ガイド
採用する理由と、事前に受け入れるべきトレードオフを分けて確認します。
採用に向く条件
事前に確認する条件
詳しい解説
PoE(Power over Ethernet)は、LAN ケーブル 1 本でデータ通信と給電を同時に行う技術です。無線 AP・IP カメラ・IP 電話などを、電源コンセントの無い天井や壁面に設置でき、電源工事の手間とコストを大きく減らせます。給電側(スイッチやインジェクター=PSE)は、まず低い検出電圧で受電側機器(PD)を確認し、必要電力を分類してから給電を開始します。非対応機器には規定の給電電圧を印加しないため、安全に混在できます。
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PoE は規格ごとに供給できる電力が段階的に増えてきました。af・at(PoE+)・bt(PoE++)と進むにつれ、まかなえる機器が AP から PTZ カメラ、さらに高消費の端末へと広がります。設計では、各機器の必要電力の合計に対し、スイッチ全体の給電容量(電力バジェット)が足りるかを確認するのが要点です。ケーブル長が延びると電圧降下で損失が増えるため、距離(一般に 100m まで)と品質にも注意します。停電対策として、PoE スイッチ側を UPS で保護すれば、つながる機器もまとめて守れます。
| 規格 | 通称 | 供給電力の目安 |
|---|---|---|
| 802.3af | PoE | 小さめ(AP・IP 電話) |
| 802.3at | PoE+ | 中程度(高機能 AP・カメラ) |
| 802.3bt | PoE++ | 大きい(PTZ・高消費機器) |
天井のカメラや AP のように、設置場所に電源を引きにくい機器では、PoE が配線と工事を一本化してくれます。導入時はスイッチの総給電容量(電力バジェット)と、各機器が必要とする PoE 世代を突き合わせておくと、後からの容量不足を避けられます。
総じて PoE は、通信と給電を 1 本のケーブルにまとめて設置の自由度を高める技術であり、規格の対応と電力バジェットの管理が安定運用の鍵です。
選定・設計の判断材料
TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。
無線 LAN AP
役割: Ethernet ケーブルで通信と電力を同時に供給する / 見る指標: W / IEEE 規格 / ポート数 / 給電予算 / ボトルネック: スイッチ給電容量・ケーブル品質・発熱
UPS 配下の PoE スイッチなら端末も停電対策できる
スイッチ全体の電力予算に制約される
選択肢
複数端末へ給電する中心装置
単体機器へ後付け給電
非 PoE 機器向けに電源を分離
高出力端末向け
利用場面