ソフトウェアの製品プロフィール

Brave / Vivaldi

クライアントソフト / Web利用者

Brave と Vivaldi は、いずれも Chromium をベースにした Web ブラウザです。Chrome や Edge と同じ描画エンジン(Blink)と JavaScript エンジン(V8)を土台にしつつ、その上に独自の機能や思想を載せた「こだわり系」のブラウザという位置づけです。

3つの要点
TL;DR
  1. どちらも Chromium ベースのため表示の互換性が高く、Chrome 向けの拡張機能(Chrome ウェブストアの拡張)の多くがそのまま利用できる。
  2. Brave は、初期状態で広告・トラッカー・一部のフィンガープリンティングをブロックし(Brave Shields)、通信量と表示の軽さにつながりやすい。
  3. Web閲覧と業務アプリに向く

製品の概要

製品の立ち位置

Brave / Vivaldi のロゴ
製品・技術の概要Brave / VivaldiBrave と Vivaldi は、いずれも Chromium をベースにした Web ブラウザです。Chrome や Edge と同じ描画エンジン(Blink)と JavaScript エンジン(V8)を土台にしつつ、その上に独自の機能や思想を載せた「こだわり系」のブラウザという位置づけです。
月間利用者
1.15億Brave / 2026年4月
日間利用者
4,900万Brave / 2026年4月
検索規模
200億/Brave Search
この製品の強み
どちらも Chromium ベースのため表示の互換性が高くChrome 向けの拡張機能Chrome ウェブストアの拡張)の多くがそのまま利用できるBrave は、初期状態で広告・トラッカー・一部のフィンガープリンティングをブロックし(Brave Shields)、通信量と表示の軽さにつながりやすい。
向いている場面
Web閲覧と業務アプリプライバシー・カスタム志向
提供形態
クライアントソフト
主な対象
Web利用者
比較の中心
互換性安全性管理
カテゴリ
Web ブラウザ
公開資料の確認値Brave

選定ガイド

選定ポイント

採用する理由と、事前に受け入れるべきトレードオフを分けて確認します。

採用に向く条件

選ぶ理由

  1. どちらも Chromium ベースのため表示の互換性が高く、Chrome 向けの拡張機能(Chrome ウェブストアの拡張)の多くがそのまま利用できる。
  2. Brave は、初期状態で広告・トラッカー・一部のフィンガープリンティングをブロックし(Brave Shields)、通信量と表示の軽さにつながりやすい。
  3. Brave は標準で HTTPS への自動アップグレードやスクリプト制御などの保護を備え、設定をいじらなくても保護が効く。

事前に確認する条件

考慮すべき点

  1. 拡張機能と更新管理に注意
  2. 既存環境との互換性と移行方法を確認する
  3. 初期費用だけでなく運用負荷まで比較する

詳しい解説

製品を詳しく理解する

どんなソフトか

Brave と Vivaldi は、いずれも Chromium をベースにした Web ブラウザです。Chrome や Edge と同じ描画エンジン(Blink)と JavaScript エンジン(V8)を土台にしつつ、その上に独自の機能や思想を載せた「こだわり系」のブラウザという位置づけです。

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共通のChromium基盤にBraveの追跡防止層とVivaldiの操作環境層が加わる違い、サイト不具合の切り分け、更新と拡張権限の運用経路
表示互換性の土台は共通でも、Braveは通信を止める層、Vivaldiは操作を組み立てる層が主な差です。不具合時はサイト単位で設定を弱めて原因を特定し、例外を全体設定へ広げないようにします。

Brave は、広告や追跡(トラッキング)のブロックを標準で備え、プライバシー保護を最初から強く効かせることを売りにするブラウザです。Vivaldi は、画面構成・タブ操作・ショートカットなどを細部まで作り込める、高いカスタマイズ性を中心に据えたブラウザです。一言でいえば、同じ土台の上で「自動で守る Brave」と「自分で作り込む Vivaldi」という、方向性の異なる 2 つの Chromium 系ブラウザです。

両者とも大手の Chrome/Edge が支配的な市場に対し、それぞれの強みで差別化を図る「代替ブラウザ」として位置づけられます。Brave は元 Mozilla の創業者らが立ち上げた Brave Software が、Vivaldi は元 Opera の関係者らが設立した Vivaldi Technologies が開発しています。

主な特徴

  • どちらも Chromium ベースのため表示の互換性が高く、Chrome 向けの拡張機能(Chrome ウェブストアの拡張)の多くがそのまま利用できる。
  • Brave は、初期状態で広告・トラッカー・一部のフィンガープリンティングをブロックし(Brave Shields)、通信量と表示の軽さにつながりやすい。
  • Brave は標準で HTTPS への自動アップグレードやスクリプト制御などの保護を備え、設定をいじらなくても保護が効く。
  • Vivaldi は、タブのスタック(束ね)・タイル表示・二段タブ、サイドのパネル、メモ機能、キーボードショートカットやマウスジェスチャーなどを細かく調整でき、自分専用の作業環境を組める。
  • Vivaldi はメール・カレンダー・RSS リーダーなどをブラウザ内に内蔵し、複数の道具を 1 つにまとめられる。
  • いずれも Windows・macOS・Linux に対応し、Brave・Vivaldi とも Android/iOS 向けのモバイル版も提供する。

仕組み・設計思想

両者は描画とスクリプト実行の中核を Chromium に依存しているため、Web 標準への対応状況や表示結果は Chrome とほぼ同等です。違いが出るのは、その「外側」に各社が載せた層です。

Brave の中心はプライバシー層にあります。Brave Shields は、コンテンツブロッカーやフィルタリストを用いて広告・トラッカーのリクエストをページ読み込み時に遮断し、ブラウザの指紋(フィンガープリント)になりやすい情報を撹乱します。これにより「外部に渡る情報を減らす」ことを既定動作にしています。一方で Brave は、Chromium に含まれる Google 連携の一部を取り除く調整も行っており、土台は同じでも挙動が完全に Chrome と一致するわけではありません。

Vivaldi の中心は UI 層にあります。タブやパネル、設定画面などのインターフェース部分を自社で作り込み、ユーザーが構成を細かく変えられるようにしています。多機能ゆえに初期状態の設定項目が多く、軽さよりも「手元での作り込み」を優先する設計です。両者とも Chromium の更新に追従して新しい Web 機能やセキュリティ修正を取り込みますが、独自層を載せている分、本家の最新版から取り込みまでに時間差が生じることがあります。

同じ土台=弱点も引き継ぐ

Chromium ベースは互換性と更新の早さで有利ですが、Chromium 由来の脆弱性が見つかれば各派生ブラウザにも影響し得ます。最新版への更新を怠らないことが、どの Chromium 系ブラウザでも基本になります。

こんな人に向く / 他との違い

追跡防止やプライバシー保護を「初期設定のまま」強く効かせたい人、設定を増やさずに広告の少ない軽い表示を得たい人には Brave が向きます。逆に、タブ運用や画面構成を徹底的に自分仕様へ作り込みたい人、メールや RSS まで 1 つのブラウザにまとめたいヘビーユーザーには Vivaldi が向きます。

Chrome や Edge と同じ Chromium 系のため、表示面の差はほとんどありません。違いは付加機能の方向性にあり、標準的で情報量・連携の多い環境を求めるなら Chrome/Edge、独自エンジンで Google 依存を避けたいなら Firefox が比較対象になります。どちらも完全な無料で導入でき、まず試してから判断しやすいのも利点です。

観点BraveVivaldi
主眼プライバシー・追跡防止を標準で強化操作・画面のカスタマイズ性
既定の広告ブロック標準で有効(追加設定なし)基本ブロックはあるが作り込み前提
初期状態の使い心地軽く、設定をいじらず使い始めやすい多機能ゆえ項目が多く調整しがい
内蔵機能プライバシー保護中心でシンプルメール・カレンダー・RSS など多数を内蔵
土台ともに Chromium(拡張互換は高い)ともに Chromium(拡張互換は高い)
向く人標準で守りを固めたい人自分専用に作り込みたい人

手早く守りを固めたいなら Brave、時間をかけて自分仕様に育てたいなら Vivaldi、という選び分けが現実的です。

料金・ライセンス / エコシステム

Brave・Vivaldi とも、ブラウザ本体は無料で利用できます。ライセンス形態は異なり、Brave のコードは中心部分が公開されたオープンソース寄りの構成です。一方 Vivaldi は、Chromium 由来の部分は公開されるものの、独自の UI 部分はソース非公開(プロプライエタリ)という構成で、完全なオープンソースではありません。

エコシステム面では、両者とも Chrome ウェブストアの拡張機能を利用できるため、既存の拡張資産をそのまま活かせます。アカウントによる設定・ブックマーク・パスワードの同期機能も備え、複数端末で環境をそろえられます。Brave は、広告に関連した独自の報酬/検索などの付随サービスを持つ場合がありますが、こうした付随機能や提供範囲は変更されることがあるため、利用前に最新の公式情報を確認してください。

拡張機能はそのまま移行できることが多い

Chrome から乗り換える場合、ブックマークや履歴のインポート機能と Chrome ウェブストアの拡張により、移行のハードルは比較的低めです。まずは普段使う拡張が動くかを試してから本格移行すると安全です。

導入・運用上の注意点 / 評価

導入は公式サイトからインストーラを入手するだけで、特別な設定は不要です。運用上の注意点としては、まず自動更新を有効にしておくことが挙げられます。Chromium 由来のセキュリティ修正は本家から随時取り込まれますが、適用は最新版への更新が前提です。

一部サイトで表示が崩れることがある

Brave の標準ブロックや Vivaldi の独自設定が原因で、ログインボタンや動画・決済などが正しく動かない場合があります。サイト単位でブロックを一時的に弱める(Shields をオフにする等)と解消できることが多いので、原因の切り分け方法を把握しておくと安心です。

評価としては、Chrome の互換性を保ちながら明確な強みを足せる点が両者共通の魅力です。Brave は「入れてすぐ守りが固まる」分かりやすさ、Vivaldi は「使い込むほど手になじむ」奥深さが持ち味です。ただし、企業で配布・統制する場合は、対応する管理ポリシーや更新運用が Chrome/Edge ほど整っていないことがあるため、組織導入では検証を挟むのが無難です。個人利用や少人数では、メインブラウザの有力な選択肢として十分に通用します。

ソフトウェアの選定ポイント

Brave / Vivaldiを実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

Web閲覧と業務アプリ

比較で見る軸

月間利用者: 1.15億 / 日間利用者: 4,900万 / 検索規模: 200億/年

導入後に効く点

Brave は、初期状態で広告・トラッカー・一部のフィンガープリンティングをブロックし(Brave Shields)、通信量と表示の軽さにつながりやすい。

先に潰すリスク

拡張機能と更新管理に注意

数字・仕様の読み方
月間利用者
1.15億
Brave / 2026年4月
日間利用者
4,900万
Brave / 2026年4月
検索規模
200億/年
Brave Search

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「Web閲覧と業務アプリ / Web利用者」に近いか確認する。
  • 強みである「どちらも Chromium ベースのため表示の互換性が高く、Chrome 向けの拡張機能(Chrome ウェブストアの拡張)の多くがそのまま利用できる。」が本当に評価軸になるか確認する。
  • 注意点の「拡張機能と更新管理に注意」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

Web閲覧と業務アプリWeb利用者プライバシー・カスタム志向Web ブラウザ互換性・安全性・管理クライアントソフト
参考: Brave
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