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OCI のDBの選び方。リレーショナル(MySQL/Oracle)か、NoSQLか、分析(HeatWave/ADW)か。要件から逆引きで即断できる早見表。
要件から逆引き
| 要件 | 選ぶもの |
|---|---|
| 一般的なマネージドMySQL(SQL/JOIN) | MySQL HeatWave Database Service |
| Oracle DB をフルマネージドで運用 | Base Database Service |
| パッチ・チューニングまで全自動のOracle DB | Autonomous Database (ATP/ADW) |
| トランザクションと分析を1つのDBで(HTAP) | MySQL HeatWave(+HeatWave クラスタ) |
| TB級の集計・分析(DWH) | Autonomous Data Warehouse(ADW) |
| 超低遅延・大量アクセス・サーバーレスNoSQL | OCI NoSQL Database |
| 読み取りを高速化するキャッシュ | OCI Cache(Redis 互換) |
リレーショナルか、NoSQL か、分析(DWH)かを最初に分ける。OCI は「MySQL 系(HeatWave)」「Oracle 系(Base / Autonomous)」「NoSQL」の3系統で考えると整理しやすい。
リレーショナル: MySQL系 vs Oracle系
| 観点 | MySQL HeatWave | Base Database | Autonomous Database |
|---|---|---|---|
| エンジン | MySQL | Oracle Database | Oracle Database |
| 運用 | マネージド(パッチ自動) | マネージド(一部手動) | 自己運用(全自動) |
| 可用性(HA) | Group Replication(3ノード) | Data Guard | Exadata冗長(標準) |
| 読み取りスケール | リードレプリカ | Active Data Guard | Autoscaling |
| 分析(OLAP) | HeatWave 列指向を同居 | Exadata/In-Memory | ADW(列指向DWH) |
| 向き | MySQL資産/HTAP | 既存Oracle資産の移行 | 運用を任せたいOracle |
普通のマネージドMySQLは「OLTP用DB + 別DWHへETL」が定番。MySQL HeatWave は同じMySQLにインメモリ列指向エンジンを同居させ、ETLなしで分析・機械学習まで実行できます。レポート用DBの二重持ちをやめたいなら HeatWave クラスタを足すだけ。
Autonomous Database のワークロード選び
ADB は用途別にタイプを選びます。OLTP なら ATP、分析なら ADW。
| ワークロード | 選ぶADBタイプ | 用途 |
|---|---|---|
| トランザクション中心(OLTP) | ATP(Autonomous Transaction Processing) | 業務アプリのバックエンド |
| 集計・BI・分析(OLAP/DWH) | ADW(Autonomous Data Warehouse) | TB級のレポート・分析基盤 |
| JSON ドキュメント中心 | AJD(Autonomous JSON Database) | ドキュメント志向アプリ |
| ローコードでアプリ開発 | APEX Service | 業務アプリの内製・試作 |
NoSQL を選ぶケース
| 観点 | OCI NoSQL Database | リレーショナル(MySQL/Oracle) |
|---|---|---|
| モデル | 型付きスキーマ付きNoSQL | リレーショナル |
| スケール | シャードキーで水平・自動 | 縦+リードレプリカ |
| クエリ | SQL風クエリ + キー操作(JOINなし) | 柔軟なSQL/JOIN |
| 整合性 | 結果整合性(既定)/絶対整合性 | 強整合性 |
| 運用 | サーバーレス(容量計画不要) | シェイプ/ストレージを管理 |
| 向き | 超低遅延・大量・予測可能スケール | JOINや複雑なSQLが要る業務 |
OCI NoSQL は AWS の DynamoDB に相当しますが、列に型を持つスキーマと SQL 風クエリ言語が使えます。1行は最大512KB(DynamoDB は400KB)、スループットは RU/WU、多リージョンは Global Active Tables です。設計は正規化ではなくアクセスパターン駆動で、シャードキー設計=性能設計。
迷ったら
- JOINや複雑なSQLが要る → MySQL HeatWave / Base Database / Autonomous Database
- MySQL でトランザクションと分析を1基盤に → MySQL HeatWave に HeatWave クラスタを追加(HTAP)
- Oracle DB を運用ごと任せたい → Autonomous Database(OLTPはATP / 分析はADW)
- キー引きで超低遅延・青天井スケール → OCI NoSQL Database
- TB級を集計・BI → Autonomous Data Warehouse(ADW)
- HA(MySQL: Group Replication / Oracle: Data Guard)=可用性(自動フェイルオーバー)
- リードレプリカ=読み取りスケール(MySQL のレプリカは非同期で遅延あり)
目的が別物。同期のHAと非同期のレプリカを混同しないこと。
DB をパブリックサブネットに置き、0.0.0.0/0 から 3306 等を全開放するのは厳禁。プライベートサブネット + NSG で接続元を限定し、資格情報はコードに直書きせず OCI Vault(Secrets) に保管する。コンピュートからの認証はインスタンスプリンシパル / リソースプリンシパルを使う。
関連: MySQL / Base Database / HeatWave / Autonomous Database / NoSQL Database
OCI Service
データベースを実務で読む
TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。
解決すること
cheatsheets
比較で見る軸
クラウド: OCI / カテゴリ: cheatsheets / 難易度: basic
導入後に効く点
導入後の運用手順、権限、監視、更新方法まで含めて評価します。
先に潰すリスク
サービス単体ではなく、権限、ネットワーク、監視、課金、バックアップを含めて設計する必要がある。
- クラウド
- OCI
- カテゴリ
- cheatsheets
- 難易度
- basic
- 関連資格
- —
- 設計柱
- —
判断チェックリスト
- 自社の用途が「cheatsheets」に近いか確認する。
- 注意点の「サービス単体ではなく、権限、ネットワーク、監視、課金、バックアップを含めて設計する必要がある。」を運用で吸収できるか確認する。
- 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
- 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
- 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。