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OCI のDBの選び方。リレーショナル(MySQL/Oracle)か、NoSQLか、分析(HeatWave/ADW)か。要件から逆引きで即断できる早見表。

基礎
最終更新: 2026-06-04

要件から逆引き

要件選ぶもの
一般的なマネージドMySQL(SQL/JOIN)MySQL HeatWave Database Service
Oracle DB をフルマネージドで運用Base Database Service
パッチ・チューニングまで全自動のOracle DBAutonomous Database (ATP/ADW)
トランザクションと分析を1つのDBで(HTAP)MySQL HeatWave(+HeatWave クラスタ)
TB級の集計・分析(DWH)Autonomous Data Warehouse(ADW)
超低遅延・大量アクセス・サーバーレスNoSQLOCI NoSQL Database
読み取りを高速化するキャッシュOCI Cache(Redis 互換)

リレーショナルか、NoSQL か、分析(DWH)かを最初に分ける。OCI は「MySQL 系(HeatWave)」「Oracle 系(Base / Autonomous)」「NoSQL」の3系統で考えると整理しやすい。

リレーショナル: MySQL系 vs Oracle系

観点MySQL HeatWaveBase DatabaseAutonomous Database
エンジンMySQLOracle DatabaseOracle Database
運用マネージド(パッチ自動)マネージド(一部手動)自己運用(全自動)
可用性(HA)Group Replication(3ノード)Data GuardExadata冗長(標準)
読み取りスケールリードレプリカActive Data GuardAutoscaling
分析(OLAP)HeatWave 列指向を同居Exadata/In-MemoryADW(列指向DWH)
向きMySQL資産/HTAP既存Oracle資産の移行運用を任せたいOracle
HeatWave が効くところ

普通のマネージドMySQLは「OLTP用DB + 別DWHへETL」が定番。MySQL HeatWave は同じMySQLにインメモリ列指向エンジンを同居させ、ETLなしで分析・機械学習まで実行できます。レポート用DBの二重持ちをやめたいなら HeatWave クラスタを足すだけ。

Autonomous Database のワークロード選び

ADB は用途別にタイプを選びます。OLTP なら ATP、分析なら ADW。

ワークロード選ぶADBタイプ用途
トランザクション中心(OLTP)ATP(Autonomous Transaction Processing)業務アプリのバックエンド
集計・BI・分析(OLAP/DWH)ADW(Autonomous Data Warehouse)TB級のレポート・分析基盤
JSON ドキュメント中心AJD(Autonomous JSON Database)ドキュメント志向アプリ
ローコードでアプリ開発APEX Service業務アプリの内製・試作

NoSQL を選ぶケース

観点OCI NoSQL Databaseリレーショナル(MySQL/Oracle)
モデル型付きスキーマ付きNoSQLリレーショナル
スケールシャードキーで水平・自動縦+リードレプリカ
クエリSQL風クエリ + キー操作(JOINなし)柔軟なSQL/JOIN
整合性結果整合性(既定)/絶対整合性強整合性
運用サーバーレス(容量計画不要)シェイプ/ストレージを管理
向き超低遅延・大量・予測可能スケールJOINや複雑なSQLが要る業務
DynamoDB との違い

OCI NoSQL は AWS の DynamoDB に相当しますが、列に型を持つスキーマSQL 風クエリ言語が使えます。1行は最大512KB(DynamoDB は400KB)、スループットは RU/WU、多リージョンは Global Active Tables です。設計は正規化ではなくアクセスパターン駆動で、シャードキー設計=性能設計。

迷ったら

  • JOINや複雑なSQLが要る → MySQL HeatWave / Base Database / Autonomous Database
  • MySQL でトランザクションと分析を1基盤に → MySQL HeatWave に HeatWave クラスタを追加(HTAP)
  • Oracle DB を運用ごと任せたい → Autonomous Database(OLTPはATP / 分析はADW)
  • キー引きで超低遅延・青天井スケール → OCI NoSQL Database
  • TB級を集計・BI → Autonomous Data Warehouse(ADW)
HA と リードレプリカの取り違え
  • HA(MySQL: Group Replication / Oracle: Data Guard)=可用性(自動フェイルオーバー)
  • リードレプリカ=読み取りスケール(MySQL のレプリカは非同期で遅延あり)

目的が別物。同期のHAと非同期のレプリカを混同しないこと。

アンチパターン

DB をパブリックサブネットに置き、0.0.0.0/0 から 3306 等を全開放するのは厳禁。プライベートサブネット + NSG で接続元を限定し、資格情報はコードに直書きせず OCI Vault(Secrets) に保管する。コンピュートからの認証はインスタンスプリンシパル / リソースプリンシパルを使う。

関連: MySQL / Base Database / HeatWave / Autonomous Database / NoSQL Database

OCI Service

データベースを実務で読む

TL;DRは入口です。実際に選ぶ・使う段階では、何を解決するか、何と比較するか、導入後にどこで詰まるかまで見る必要があります。

解決すること

cheatsheets

比較で見る軸

クラウド: OCI / カテゴリ: cheatsheets / 難易度: basic

導入後に効く点

導入後の運用手順、権限、監視、更新方法まで含めて評価します。

先に潰すリスク

サービス単体ではなく、権限、ネットワーク、監視、課金、バックアップを含めて設計する必要がある。

数字・仕様の読み方
クラウド
OCI
カテゴリ
cheatsheets
難易度
basic
関連資格
設計柱

判断チェックリスト

  • 自社の用途が「cheatsheets」に近いか確認する。
  • 注意点の「サービス単体ではなく、権限、ネットワーク、監視、課金、バックアップを含めて設計する必要がある。」を運用で吸収できるか確認する。
  • 公開値や仕様値は、対象プラン・対象機種・対象リージョンまで確認する。
  • 既存システム、ID、ネットワーク、監視、バックアップとの接続方法を先に洗い出す。
  • 小さく試してから、本番移行、権限設計、障害時手順、コスト監視を決める。

次に確認する観点

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